この度、第80回ヴェネチア国際映画祭で惜しみない大絶賛を受けた映画『哀れなるものたち』が、見事最高賞である金獅子賞を受賞いたしました!
全世界待望のヨルゴス・ランティモス監督&エマ・ストーン主演の最新作として、ヴェネチア国際映画祭でワールドプレミア上映された本作は、上映が終了するやいなや場内から「ヨルゴス、ヨルゴス!」という監督を称賛するコールとともに、10分以上の鳴り止まぬ拍手とスタンディングオベーションで会場を熱狂の渦に包み込みました。映画史に新たに刻まれる傑作の誕生のニュースは、瞬く間に世界中を駆け巡り、早くもアカデミー賞®最有力候補として話題沸騰!ランティモス監督にしか成し得ない、世界最高峰の才能を集めて構築された、色彩感溢れる壮麗かつ大胆な美術、音楽、衣装、撮影を背景に、奇想天外でありながらも映画史に残るカタルシス溢れるエンディングに導く脚本に彩られつつ、個性豊かな俳優陣の才能を最大限に引き出した、唯一無二の作品世界に惜しみない賛辞が集まりました。さらに、プロデューサーとしても参加した盟友エマ・ストーンのキャリア最高の演技も大きく後押しし、ランティモス監督としては、前作『女王陛下のお気に入り』での審査員大賞受賞に続き、念願の最高賞、金獅子賞受賞となりました。
この名誉ある受賞を受けてランティモス監督はスピーチにて「私のチームは、ここまでくるのに、全てにおいて助けてくれました。素晴らしいキャストのみなさんも私たちといっしょにここで祝うことができません。彼らがすぐに参加できるようになることを祈るとともに、何よりも、この作品の中心であり、信じられない人物であるベラ・バクスターは、エマ・ストーン無しには存在しなかった。もう一人の信じられない人物です。この映画は彼女の映画です。カメラの前にも、カメラの裏にも彼女はいてくれました。本当にありがとうございます。みなさん、ありがとう。」と主演のエマ・ストーン含めキャストとスタッフへ向けて感謝の気持ちを表しました。
原作は、日本でも2008年に翻訳された、スコットランドの作家アラスター・グレイ著の傑作ゴシック小説「哀れなるものたち」(早川書房刊)。その類稀な世界が映画界随一の天才監督ヨルゴス・ランティモスの手によって映像化されました。物語は、自ら命を絶った不幸な若き女性ベラが、天才外科医ゴッドウィン・バクスターの手によって奇跡的に蘇生することから始まります。蘇ったベラは“世界を自分の目で見たい”という強い欲望に導かれ、放蕩者の弁護士ダンカンの誘いに乗り、壮大な大陸横断の冒険の旅へ出ます。貪欲に世界を吸収していくベラは平等と自由を知り、時代の偏見から解き放たれていくのでした―。
主人公ベラを演じるのは、『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞®主演女優賞を受賞、ランティモス監督作品『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞®助演女優賞ノミネートのエマ・ストーン。今回はプロデューサーとしても名を連ねるエマ・ストーンがヒロインを熱演し、前作を遥かに超える壮大なスケールのコラボレーションが実現。また、天才外科医のゴッドウィン・バクスターを名優ウィレム・デフォー、ベラを誘惑し大陸横断の旅に連れ出すダンカンを『アベンジャーズ』シリーズのハルク役で知られるマーク・ラファロが演じ、一癖も二癖もある芸達者たちが脇を固めています。
また本作の日本劇場公開は、オリジナル無修正R18+バージョンでの上映が決定。飛躍的にファン層を拡大しながらも、妥協なく大胆で唯一無二の作品世界を展開し続けるランティモス監督の世界観を余す事なく堪能できるはずです。
ヴェネチア国際映画祭での上映の熱が冷めやらぬ、翌9月2日(土)にはテルライド映画祭で北米プレミアも行われ、映画批評サイトRotten Tomatoesでは98%Fresh(レビュー数46 9/9現在)と、驚異的な評価を更新中!各国のレビューでも5つ星を連発、早くもアカデミー賞®最有力の声も鳴り響き、アカデミー賞®最多10ノミネート、オリヴィア・コールマンを主演女優賞受賞に導いた前作『女王陛下のお気に入り』を超える、今後の映画賞レースでの活躍に注目と期待が集まります!