この度、映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』のLAプレミアが実施され、タイカ・ワイティティ、マイケル・ファスベンダーら豪華スタッフ・キャスト陣が集結しました!
先日、行われた第48回トロント国際映画祭では監督独自のユーモアと温かく心打つ物語に感動と絶賛の嵐が巻き起こった本作。この度、現地時間11月14日(火)に本作のLAプレミアが実施されました。本プレミアでは、筋骨隆々のスタッフによるシバタウ(気迫あふれる掛け声で自分たちを鼓舞し、対戦相手を圧倒する伝統的な儀式)もお披露目され、劇中でも出演者たちが披露するこの舞踊に大盛り上がり!また、レッドカーペットにはタイカ・ワイティティ監督などスタッフ陣の他、全米映画俳優組合のストライキが終了したことにより主演のマイケル・ファスベンダー、そして、ジャイヤ・サエルア(FIFAワールドカップ初のトランスジェンダー選手)を演じ、自身もファファフィネ(サモアで呼称されている「第3の性」の呼び名)であるカイマナも登壇し、久々となる華やかなプレミアイベントに大きな注目が集まる中、豪華スタッフ・キャスト陣の登場を一目見ようと大勢のマスコミが駆けつけました。
ワイティティ監督は本作のテーマについて問われると「“希望”です。希望とあきらめないことについての映画です。ここ数年、特に映画界では世界がいかにひどいものであるかを思い知らされる作品が多くて、人間というものは本当に悪いものだと思わされる。でも違う。人間は素晴らしい存在で、私は人間が大好きです。そしてこの物語から、最悪と感じる出来事でも実際はそこまで悪くはない、希望を持って、幸せな気持ちになれるということを伝えたいです。」と昨今の映画製作情勢に触れつつもワイティティらしい温かく愛のあるコメント。また、「本作はスポーツがどうとか、僕がスポーツを理解するとか、そういうことではなかった。それがこの映画を撮った理由ではありません。この映画は、人間そして人と人とのつながりの話です。そして太平洋諸島を世界に紹介したかった。私たちの文化と存在を世の中に示したかったのです」と本作がただのスポーツを題材にした作品ではなく、人とのつながり、そして自身のルーツを表現した仕上がりに自信をのぞかせました。
カイマナは、自身も”第3の性”ファファフィネとして生きていてもやはりジャイヤ役は簡単な役柄ではなかったが、ジャイヤ本人から「この物語は、私のストーリーや人生を正確に再現したものではないけれど、私の名前が使われて、私の要素を持つキャラクターではある。でも同時にあなた自身の要素もあるし、さらにはこのキャラクターには、タイカの要素も書き込まれているのよ。」と言葉をかけてもらったことで、“本作でのジャイヤ”はあくまで作品の中の登場人物であるため気負う必要はなくリラックスしたうえで役作りをすることができたといいます。また本作が伝えたいメッセージについては「“喜び”の一言です。そしてそれは今の世の中で亡くしてしまっています。多くの喜びを感じる機会が失われてしまっていることを、私たちの多くが感じています。ほんの少しの幸せと喜びを、瞬間だけでもこの作品の中で感じてもらえたら私たちは仕事を全う出来たと思えます。」と真摯にコメントを残しました。
『ジョジョ・ラビット』で世界を涙に包んだタイカ・ワイティティ監督が、実話を元に全ての“負けを知る”人々へ贈る、笑って、思わず涙する感動の物語『ネクスト・ゴール・ウィンズ』にぜひとも引き続きご注目ください!