この度、現地時間12月3日に発表された英国インディペンデント映画賞で作品賞・監督賞・脚本賞・助演男優賞(ポール・メスカル)・撮影賞・編集賞・音楽監修賞等、主要部門を独占する、最多7冠に輝きました。
同時に、アンドリュー・ヘイ監督から11/29、惜しくも逝去された山田氏に対して「山田太一さんのご家族に心からのお悔やみを申し上げます。山田さんの作品には、多くの人々にとってそうであったように、私に語りかけてくる、優しく思慮深い人間性がありました。それは言葉の背後にある、芸術家の魂の反映だと確信しています。今年、山田さんに映画『異人たち』をご覧いただくことができ、温かく受け入れていただけたことは私にとって多大な意味がありました。私の思いはご家族と共にあります。」と追悼のメッセージが贈られました。
ヘイ監督は本作で、傑作小説「異人たちとの夏」(新潮文庫刊)で描かれる山田氏のオリジナリティ溢れたストーリーに、独自の感性あふれる脚色と演出を加え、見事にアレンジ。現代のイギリスに舞台を移した奇跡の再映画化に挑み、時を超えて人々の心に残り続ける名作をスクリーンへと蘇らせました。
あわせて、まるで主人公たちの切ない心を写し出したかのような、美しいグラデーションが目を引くポスタービジュアルも解禁に。本作には、「Fleabag フリーバッグ」のアンドリュー・スコット、『aftersun/アフターサン』で米アカデミー賞男優賞にノミネートされたポール・メスカル、『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベル、『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のクレア・フォイという実力派キャストが集結。彼らの、リアルでありながら繊細で切なさを湛えた演技と、魂を揺さぶる表情で観る者を魅了する心を打つポスタービジュアルとなっています。
アメリカ、テルライド映画祭でのワールドプレミア以降、批評家、観客ともこぞって絶賛の声を上げ続ける本作。RottenTomatoesでも97% fresh(12/5現在)の記録を更新中で、第36回東京国際映画祭で国内初上映された折には、「今年どころか生涯ベストに入るくらい良かった。」「傑作!」「素晴らしい以外の言葉が見つからないまま放心中…」「涙が止まらんかった。静謐で美しく、痛みと温かさが入り混じった作品」と日本でも絶賛の声が飛び交っている。『ノマドランド』『シェイプ・オブ・ウォーター』などで米アカデミー賞作品賞を5度受賞したサーチライト・ピクチャーズが全世界に配給する本作は、本年度の賞レースでさらなる注目を集めることは間違いありません。
名脚本家・山田太一の傑作小説を映画化した喪失と癒やしの物語、映画『異人たち』は2024年春に公開予定。本作の続報に、引き続きご注目ください!