映画『哀れなるものたち』はロンドン、リスボン、広大な海に浮かぶ豪華客船、パリ…といった様々な土地や場所を舞台に、主人公・ベラ(エマ・ストーン)の映画史上最も大胆かつ空前絶後の冒険が描かれていきます。そんな本作の壮麗で緻密な世界観を作り上げていくうえでの最も重要なポイントの一つとして美術セットが挙げられます。 この度、公開記念として、ベラが住む世界をゼロから構築した本作の美術に迫る特別映像を解禁!惜しみなく繰り出される、ため息が出るほどの美しい美術セットの数々と、豪華キャストたちの撮影の裏側を堪能できる映画ファン必見の壮大な映像となっています。
特別映像はストーンをはじめ、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー、ラミー・ユセフ、そしてヨルゴス・ランティモス監督といった豪華キャストとスタッフが登場。ランティモス監督が「本作では、ベラが見て感じるままの世界を創造すべきだと思った」と語り始めると、スタッフが高所作業車でセットを組み立てる様子や、街の一角に水辺を作り上げるといったまるで街全体を製作しているかのような大規模なメイキングシーンが映し出されます。ロンドン・リスボン・パリの街並みや船内などのセットを捉えた散策映像とバクスター家の最終セットの3D映像からは、本作のために作り上げられた世界の壮大さが窺えます。
本作の美術を手掛けたのはジェームズ・プライスとショーナ・ヒースのタイプの異なる2人のアーティスト。ストーンは「最初にセットのカタログを見たときは感動したわ。2人の異なる感性が見事に調和していたの」と語り、続けてラファロは「彼らが作り上げた世界はビクトリア朝で夢のようできらびやか。視覚に強烈に訴えかける」、そしてデフォーは「我々が語る物語そのものだ。洗練された美意識とユーモアがある」と、様々な作品に出演してきた名優たちが口を揃えて彼らの手腕に賛辞を贈りました。
セットは壮大なだけではなく緻密さも兼ねそろえており、ストーンは“魚や海藻が描かれた天井”や“耳のついた鏡”、“街の景観が縫い込まれた寝室の壁”など本作でしか味わうことのできないオリジナリティあふれる美術の数々を紹介しながら「ベラの寝室で暮らしたいわ」と思い入れを語ります。続けてユセフも「セットが自分と役をつなげてくれた。何も作る必要はなかった。すべてそこにあるからね」と称賛。また、映像の最後には最新技術とミニチュア模型や風景画などの昔ながらの手法を組み合わせて撮影が行われたことも明かされ、唯一無二の世界観を作り上げるうえでの並々ならぬこだわりが見て取れます。
世界最高峰のスタッフが集結し、<生まれたての女性>という前代未聞の設定を持つベラの空前絶後の冒険を描いた『哀れなるものたち』。「世界を自分の目で見たい」という強い欲望に駆られて身を投じたベラのヨーロッパ横断の旅は激動の果てにどんな結末をもたらすのか─。第96回アカデミー賞®に11部門ノミネートを果たし、オスカーの最有力候補としても世界中から期待が高まっている本作。引き続きご注目ください!