<生まれたての女性>として蘇り、世界を吸収しながら、真の自由を手にするために力強く進む主人公・ベラ(エマ・ストーン)の冒険を描いた映画『哀れなるものたち』。この度、ベラをはじめ登場人物たちの存在感を一層際立たせる華麗で大胆な衣裳の数々に迫った特別映像が解禁されました!
ストーンは撮影中の衣裳合わせを振り返りながら「ホリー(・ワディントン)の案はどれもすばらしい」と、本作で衣裳デザイナーを務め、今期のアカデミー賞®にもノミネートを果たしたホリー・ワディントンを絶賛。続けて、ランティモス監督は「いわゆる歴史映画ではないので通常では見られない華麗な衣裳を使った」とこだわりの衣裳コンセプトを明かします。監督のその言葉を裏付けるように映し出されたのは、マンゴーイエローと淡いホワイトで統一されたオリジナリティ溢れる2着のドレス。それらのドレスは、ともに肩に大胆なリボンが施されています。ワディントンが「この時代のドレスは肩を膨らませることで、女性らしい線を強調した」と説明するように、彼女は時代背景を組み込みつつも、各キャラクターに合わせて、他にはない唯一無二のコスチュームを作り上げていったようです。
また、男性キャラクターの衣裳もこだわり尽くされており、ラファロは「ヴィクトリア朝時代の男は派手好きだ。衣裳合わせは15回ほど。全部オーダーメイドだ」と、洗練されたスタイリングの数々にご満悦な様子。最後にストーンは「彼女のアイデアはどれも挑戦しがいがあり、考え抜かれていて、見事に作り込まれてるわ」と彼女のデザイナーとしての手腕に賛辞を贈りました。
ワディントンは衣裳にその時々のベラの知性、社会的立場なども反映したようで、ロンドンのバクスター家では、ヴィクトリア朝風のブラウスを着ていても、昼には子どものようにその大半を脱いでしまっているというアイデアが取り入れられました。一方、色男の弁護士・ダンカン(マーク・ラファロ)と共に乗り込んだ豪華客船では、ベラはアレクサンドリアの貧しいスラムの住人達を目にすることになりますが、この時、彼女は上流階級に扮しているため、作中で最もフォーマルな衣裳を着ています。このようにベラの衣裳にはすべて意味があり、ストーンは「ホリーが使用したカラーパレットや素材は、ベラが経験したことや、どのように成長しているかにインスピレーションを得たものです」と補足しています。
一流スタッフたちがその才能を惜しみなく注ぎ込み、<生まれたての女性>という前代未聞の設定を持つベラの空前絶後の冒険を描いた『哀れなるものたち』。世界を急速に吸収しながら自由な存在として成長するベラが冒険の果てに見つけた結末とは─?第96回アカデミー賞®に11部門ノミネートを果たし、オスカーの最有力候補としても世界中から期待が高まっている本作に引き続きご注目ください!