この度、本作で母親役を演じたクレア・フォイのインタビュー&本編映像が解禁されました!
今回解禁されたのは、本作の主人公・アダムを演じるアンドリュー・スコットと、子供の頃に死別したはずの母親を演じたクレア・フォイが語り合う本編シーン。穏やかな表情を見せながら、かつて失った時間を取り戻すかのように優しい表情を見せる二人ですが、そこには30年前にこの世を去ったはずの母との、ぎこちなさも感じ取れます。「子供だったのに…もう違う」とつぶやく母の言葉からは、成長を見届けられなかった切なさと寂しさが滲み出ており、ありふれた親子の温かい光景のようでありながら、どこか胸を締め付けられる雰囲気が漂っています。
同年代の俳優でありながら、それでいて、しっかり親子であると感じさせるスコットとフォイの二人の演技は、数々の作品で実力を発揮してきた名優だからこそなし得る説得力をスクリーンに刻み込んでいます。中でも、30年前にこの世を去った当時の姿のまま、アダムの前に姿を現した母を演じたクレア・フォイは、Netflixのドラマシリーズ「ザ・クラウン」(16~22)のエリザベス女王役として知られて以降、英国アカデミー賞、ゴールデングローブ賞にノミネートされた『ファースト・マン』や、『蜘蛛の巣を払う女』など、続けて話題作へ出演。2022年には、サラ・ポーリーが監督・脚本を務めた『ウーマン・トーキング 私たちの選択』でサテライト賞助演女優賞を受賞するなど、大きな注目を集めています。
今回、本編映像とあわせて彼女のインタビュー映像も到着しており、本作について「多くの人がこの作品を“自分ごと”として感じられるのが分かります。それが本作の素晴らしさです。私も感動しました。」とその魅力を明かし、「情愛や子育て、その正しさや間違い、愛に伴う喪失、そして愛を貫く勇気。それらの美しさに共感し、語られるべきだと思いました。」と力強く言葉を紡いでいます。一方で、30年前に亡くなったはずの人間であり、当時の姿のまま、成長した息子と邂逅を果たすという難しい役どころでもあった本作。現場では「彼を頼りにしていました」とアンドリュー・スコットへの強い信頼を寄せていたそう。「私や皆が心配したのは、親子の関係性がどうすればうまく描けるのか、自然に見えるのか。いざ演技を始めると脚本の素晴らしさに導かれ、頭で考える必要はなく、感情と感覚に身を委ねました。」と撮影を振り返っています。
「あの場で私は本気で泣いていました。号泣です。参加できて光栄でした。」とフォイ自身が語る家族が揃うラストシーン。この世ならぬ“異人”というべき両親とアダムの邂逅の先、彼らが選んだ未来に心打たれること必至です!本作にはアンドリュー・スコット、クレア・フォイのほか、父親役として『リトル・ダンサー』『ロケットマン』のジェイミー・ベルやアダムと恋に落ちる青年・ハリー役でポール・メスカルも出演しています。主な登場人物は彼らが演じるわずか4人。実力派キャストだからこそ成し得た、美しく幻想的な映画体験を、ぜひご堪能ください!