キャリアを着実に積み重ねてきた実力派俳優、ジェシー・プレモンス。天性のセンスと並外れた演技力に大注目!3つの物語で見せる様々な表情を捉えた新写真5点が解禁されました。
ヨルゴス・ランティモス監督の最新作『憐れみの3章』でランティモス作品初参戦となった実力派俳優、ジェシー・プレモンス。「マット・デイモンのそっくりさん」としても度々話題にあがるプレモンスは、子役として3歳からキャリアをスタートし、『すべての美しい馬』(01年)でマット・デイモン演じる主人公、グレイディの幼少時代の役を演じていました。カイル・チャンドラー演じる全米屈指の高校フットボールチームのヘッドコーチ、エリック・テイラーの人生を追ったドラマ「Friday Night Lights(原題)」(06年~11年)でのランドリー・クラーク役が大当たりし、キャリアの初期を軌道に乗せると、その後は大ヒット犯罪ドラマ「ブレイキング・バッド」(08年~13年)のラスト2シーズンで、トッド・アルキスト役を演じ、IGN Awards2013においてテレビ部門の悪役賞に見事選出。またゴールデングローブ賞®を受賞したテレビドラマ『FARGO/ファーゴ』(14年~)ではシーズン2に出演し、その演技力が評価されてエミー賞候補となり、クリティックス・チョイス賞を受賞。直近ではジェーン・カンピオン監督の長編映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』でベネディクト・カンバーバッチとキルスティン・ダンストと共演し、2022年度アカデミー賞®助演男優賞候補にノミネートされるなど、数々の話題作でその実力を発揮してきました。
そんなプレモンスは、『憐れみの3章』で3つに構成されたストーリーで全く異なるキャラクターの演じ分けに挑み、すべての章で主人公と言っても過言ではないほどの存在感を放っています。
第1章となる「自分の人生を取り戻そうと格闘する、選択肢を奪われた男」を描いた1つ目の物語では、ウィレム・デフォー演じるレイモンドとの間に奇妙な“支配”と“服従”の関係を持つ男性・ロバート役を演じています。支配から逃れようとするものの、抗えずに葛藤する複雑な役どころです。
第2章となる2つ目の物語「海で失踪し帰還するも別人のようになった妻を恐れる警官」では、エマ・ストーン演じる海難事故で失踪した妻リズの夫・ダニエル役を演じ、奇跡的に生還した妻の別人のような言動に困惑。疑心暗鬼に駆られるにつれ、自身の言動も狂っていくという二面性のあるキャラクターを圧倒的な演技力で演じ、観る者を想像を絶する奇妙な世界へと引き込んでいきます。
そして第3章となる3つ目の物語「卓越した宗教指導者になるべく運命付けられた特別な人物を懸命に探す女」では、エマ・ストーン演じるエミリーとともに、ある一人の女性を、人生をかけて探すという使命を負うアンドリュー役を務め、スキンヘッドに眼鏡という他2つの物語と全く異なる姿を見せています。感情表現は控えめながら、強い信仰心を感じさせる絶妙なバランスの演技が見事です。
プレモンスは3つの物語であると知った時、インスピレーションのために他の作品を参考にしようと試みたが、うまくいかなかったといい「この世界観に近いと思えるようなものを見つけられなかったのです。映画としてだけでなく、ヨルゴスにとっても新しい領域のように感じています。本当に奇妙で、脚本とキャラクターの変化がとても面白いのです。」と、新たなる世界だと捉えて本作へ挑戦したことを明かしています。そんなプレモンスは、本作での類まれなる演技力が高く評価され、第77回カンヌ国際映画祭において、見事男優賞を受賞!ランティモス監督のカンヌ無敗記録を更新しました。
プレモンスのキャリアをずっと追いかけ、一緒に仕事をしたいと思っていたというランティモス監督は「彼は現在活躍している最も偉大な俳優の一人だと思います。ユーモアのセンスも素晴らしいし、トーンもよくつかんでいます。彼はとても努力家で、あるキャラクターから次のキャラクターへと微妙に変化していく姿は並外れたものがあります。彼はいつもいろいろなことに挑戦しているのです。」と絶賛し、本作で2人の道が交差したことを心から喜んでいます。
ランティモス作品初参戦ながら、その世界観を見事に表現したジェシー・プレモンスの演技にも注目の最新作『憐れみの3章』。観る者を圧倒する未知なるランティモス・ワールドをぜひ劇場で体感ください!