ボブ・ディランがエレキギターを手にした魂のパフォーマンスが音楽を、時代を、すべて変えた。いまも語り継がれる伝説のステージが刻まれた本ポスターが解禁されました!
独特の声と心に残るメロディーとともに、時代の声を鋭く捉えたメッセージ・ソングの名曲を生み出し、フォークソングのカリスマとして名を馳せた当時のボブ・ディラン。NYに現れた無名の青年がわずか数年で世界的トップアーティストになり、最盛期を迎えていたフォーク・ムーブメントの象徴、アメリカ・ロードアイランド州ニューポートでの1965年“ニューポート・フォークフェスティバル”にて大トリを飾ったディランの衝撃的パフォーマンスこそ「ロックが誕生した瞬間」と後世に語り継がれる伝説のステージ。今回到着した本ポスターは、ティモシー・シャラメ扮するディランがエレキギターを手にし今まさに音楽の、文化の歴史を変えようとする瞬間を捉えたビジュアルになっています。
この“フォーク・ミュージックの祭典”に“フォーク界のプリンス”ボブ・ディランを期待した集まった大観衆を前に、わずか5日前に発表したばかりの新曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」を、エレクトリックバンドとともに耳を突き破るような大音量で放ったボブ。想像もしていなかったパフォーマンスに会場は歓声と絶叫が入り乱れ騒然。あまりに突然の状況を受け入れきれないファンも数多くいたと伝えられていますが、このステージこそがロック・ミュージックの在り方を決めた決定的瞬間、このビジュアルが今に続くディランの精神を象徴する1枚と言っても過言ではありません。ティモシー演じるディランの全身からビリビリと放たれているオーラにしびれるような衝撃。彼が見つめている視線の先にあるものは果たして何なのか―。この伝説が本作でいかに描かれるのか、期待が高まるばかりです。
また、ディランが音楽シーンで名を挙げていく青年期には、その運命に大きな影響を与えていく2人の女性とのロマンスも欠かせません。
エル・ファニングが演じたシルヴィ・ルッソ(当時の実在の恋人、スージー・ロトロがモデル)は、一人の無名な若者だったディランと寄り添い、まるで初恋のような淡いラブストーリーを紡いでいきます。ディランにとって、ヒットを飛ばし大スターとなっても変わらない心のつながりを感じさせてくれる大事な存在。ファニングが「二人の関係はとても美しいんです。なぜなら、彼のスター性が高まる中でも、彼女は彼を愛しているからこそ一緒にいたいと願う。彼女は華やかさを必要としなかったし、型にはまることもなかった。とても自分らしく、自分自身の感覚に確信を持っているんです」と語っているように、社会の波に翻弄され、葛藤していくディランの物語が展開していくなかでもシルヴィとのシーンは安らぎに満ちています。シャラメも「エルとは長い付き合いだから、とてもありがたかった。ボブとシルヴィには初恋が持っている、長い付き合いのようにさえ感じられる特別な親密さがある。」と共演に感謝し、さらに「この初恋を、ボブは今日に至るまでとても大切にしている。マンゴールド監督の脚本を読んだボブの唯一の要求は、彼女(スージー)の名前を(シルヴィに)変えることだったほどだから」とこの関係を表現するための感情を得る、貴重なエピソードも明かしています。
そしてもう1人、モニカ・バルバロ演じるジョーン・バエズは、自身もスター歌手であり、ディランが求める成功の象徴のように登場し、音楽の道を行く仲間としての絆を強める中で関係性を深めていきます。バルバロは役作りのためバエズに自ら連絡を取ったそうで、「電話を切ったとき、ジョーンのように自分を印象付けなければならないという気持ちから、ようやく解放されたんです」と実在のレジェンドミュージシャンを演じるプレッシャーから解き放たれ、「最初にジョーンが出てくるとき、すでにフォークの女王なの。でも彼女は、もっと多くを語る音楽を求めていた。」と同じ表現者として自然と惹かれ合ったディランとの関係も見事に体現しています。マンゴールド監督は「モニカは、重厚さ、強さ、自分らしさを持っている。ティミー(ティモシー・シャラメ)はシーンをどの方向から攻めるか、いつも考えているんだ」と互いに高め合いながらシーンを完成させていった二人に賛辞を贈っています。本作では、2人とも自身で歌唱しているデュエットシーンも大きな見どころです。
それぞれに夢を追い、みずみずしさとロマンチックなムードも交えながら三角関係のようにももつれていく恋模様。奏でる音楽と選ばれる未来に大きな影響を与えていく彼らの青春譚も見逃し厳禁です。今なお歌い継がれるボブ・ディランの名曲誕生の瞬間、そして今日へと続くロックミュージック、カルチャーの転換点となった一大センセーション、世界がこの目で見ることを待ち望んだ運命のステージをこの冬、スクリーンで目撃せよ!