この度、映画『リアル・ペイン~心の旅~』のロケ地“ポーランド”への想いを明かす特別映像が解禁されました!
本作で監督・脚本・出演・製作を務めたジェシー・アイゼンバーグは、作品作りのきっかけを自身のポーランド旅行にあったことを明かしています。亡くした最愛の祖母を偲ぶため、かつて彼女が生きた地であるポーランドの史跡ツアーに参加した劇中のデヴィッドとベンジー同様、アイゼンバーグは自身の妻と、ホロコーストにより迫害された叔母が住んでいた小さな家を訪れたそう。この特別な経験をベースに生み出されたのが本作です。
家族のルーツをポーランドに持ち、彼自身の旅と家族の歴史に忠実でありたいと考えていたアイゼンバーグは、当初からポーランド全土で撮影することに強いこだわりを持っていました。実際、劇中には、現地で撮影が行われたポーランドの美しい風景、多くの観光地、ランドマークとなる名所などが全編通して映し出されており、アイゼンバーグの誠実さと作品に込められた想いに感銘を受けたかつての強制収容所・マイダネクのスタッフは、撮影不可能と思われていた状況を覆し、現地での撮影に協力しています。さらに、全米映画批評家協会賞を受賞した撮影監督のミハウ・ディメクをはじめ、ほぼポーランド人スタッフだけで製作が行われているのも特徴的で、撮影後「世界のどこと比較しても、ポーランドでの撮影ほど良い経験はありませんでした。」と明かすアイゼンバーグは、ポーランドの市民権を申請したと報じられています。
到着した映像内では、ポーランドでの撮影に参加したキャスト陣が「現地の人々が大好きになった」「ポーランド自体が登場人物だ」と当時の思い出を明かしているほか、「一般的なポーランド旅行を素敵に体験する映画さ」とポーランドの魅力がたっぷり描かれていることにも自信をのぞかせるアイゼンバーグの姿が切り取られています。首都ワルシャワやルブリン、クラスニスタフ、クラシニク、ラドムなど、自分自身もツアー客になったつもりで映画館に足を運び、彼らとともにポーランド観光を楽しむのもいいのでは?
『リアル・ペイン~心の旅~』主なロケ地紹介
■ワルシャワ・ショパン空港
ワルシャワ中心部から南に約10キロ離れた場所に位置する、ポーランド最大の空の玄関口。世界的に有名なポーランドの作曲家、フリデリク・ショパン(註:ポーランド語発音)の名を冠している。
■ワルシャワ・ゲットーの英雄記念碑
ワルシャワ市内のムラヌフ地区に位置し、ユダヤ人歴史博物館と隣接する。1943年4月19日から5月16日まで続いたワルシャワ・ゲットー蜂起の犠牲者を祀るモニュメント。
■ワルシャワ蜂起記念碑
現ポーランド最高裁判所前の広場に位置し、1944年にナチスドイツ占領軍に対して立ち向かった、ワルシャワ市民の勇気を讃える記念碑。戦闘は63日間に及び、この蜂起で約20万人の市民が犠牲になった。
■ルブリン
ポーランドの南東に位置する、地域の政治・経済において重要な役割を担う都市。大学や高等教育機関も多く設置されていることから、学問の街としての顔も持つ。16世紀頃から形成されたユダヤ人コミュニティは、市の発展に大きく寄与した。
■マイダネク(ルブリン強制収容所)
ナチス・ドイツが設置した強制収容所の一つ。規模はアウシュヴィッツ=ビルケナウに次ぐ。現在は跡地として見学が可能。