サーチライト・ピクチャーズでは、ジェシー・アイゼンバーグとキーラン・カルキンがW主演を務める珠玉のロードムービー『リアル・ペイン~心の旅~』を2025年1月31日(金)に公開します。第37回東京国際映画祭 ガラ・セレクション部門に出品された本作は、10月30日(水)に日本最速上映が行われました。ポーランドの現代史を研究している津田塾大学教授の吉岡潤教授をゲストにお招きし、『リアル・ペイン~心の旅~』にも映し出されるポーランドの歴史、そして作品の魅力についてたっぷり語っていただきました。
本作を一足早く鑑賞した吉岡先生。「歴史に関する映画かと思って観ていましたが、いとこ同士がそれぞれ抱える痛みなども含めて、すごく現代的な作品だなと思いました。彼らが参加したツアーを通して、祖先が経験した出来事、過去の痛みを触媒にし、今の痛みが言語化されていく。そういう部分が興味深かったです。」と作品の魅力を語り、ポーランドという国がどのようにかつての過酷な歴史と向き合ってきたのか、そして、映画にも登場するポーランドの首都ワルシャワやルブリン、そして、ツアーの果てに待っているマイダネク強制収容所跡地の歴史的拝見などをじっくりと解説する貴重なトークが繰り広げられました。
さらに、吉岡先生は劇中に登場するツアーガイドに自身を重ねて映画を観ていたとかで「僕だったらこう解説するだろうな、と思ってしまいました。」といったお茶目なコメントも飛び出し、吉岡先生ならではの視点で本作を堪能した様子も伺える濃厚なトークイベントが開催され、日本最速上映は、大盛況の内に幕を閉じました。