11月5日(火)、第37回東京国際映画祭のサーチライト・ピクチャーズ設立30周年企画として、代表作6作品の内の1作『(500)日のサマー』の記念上映とトークショーが実施されました!ゲストにお招きしたのはAwesomeCityClubのメンバーで、Piiとしてもソロで活動しているミュージシャンのPORINさん。『(500日)のサマー』とサーチライト・ピクチャーズへの想いを語っていただきました。
■『(500)日のサマー』について
20代前半に『(500日)のサマー』を観たというPORINさんは、「当時、音楽仲間の間で劇中歌や描かれるカルチャーが話題になって、その流れでファッションなどに注目して観ていました」と本作鑑賞のきっかけを振り返り、改めて今回観た感想を聞かれると「サマーがとにかく可愛くて、周りの男性もみんな恋をしていました。私はトムの気持ちで観てしまうので、すっごい苦しかったです。絶望でした」と、正反対の恋愛観を持った男女の恋模様をリアルに描いた本作の魅力を熱弁。
お気に入りシーンの1つであるというカラオケの場面については「Sugar Townを軽やかに歌っちゃうサマーはさすがですよね。あれは男性がメロメロになりますよ」と告白。また「当時ミュージシャン友達がこの曲をカラオケで、女友達に歌われて、それは確信犯だよ!と思いました(笑)」と当時のエピソードを披露。また劇中歌が印象的な本作にちなみ、PORINさんの出演作としても知られている映画『花束みたいな恋をした』のインスパイアソング「勿忘」が公開後に大ヒットしたことを受け「発売から少しタイムラグがあったんですが、映画だけ、音楽だけでは届かないところまでどんどん相乗効果で広がっていくという不思議な現象でした」と音楽と映画の関係性について、ミュージシャンであるPORINさんならではの思いを語りました。
■サーチライト・ピクチャーズについて
設立30周年を迎えたサーチライト・ピクチャーズのお気に入り作品を聞かれると「『哀れなるものたち』『憐れみの3章』です」と今年公開されたヨルゴス・ランティモス監督作品を挙げ、「特に自由と自我を知った女性の成長物語の『哀れなるものたち』はずっと引きずっています。自由は一見良いものに見えるけど怖さもあるんだと知った」と明かし、トークショーは大盛況の中、幕を閉じました。
サーチライト・ピクチャーズでは、ジェシー・アイゼンバーグとキーラン・カルキンがW主演を務める珠玉のロードムービー『リアル・ペイン~心の旅~』を2025年1月31日(金)に公開するほか、ティモシー・シャラメが若き日のボブ・ディランを全身全霊で演じた『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』を2月28日(金)に公開予定。設立30周年を迎え、ますます勢いが加速するサーチライト・ピクチャーズは、今後も映画ファンの期待を裏切らない唯一無二の鑑賞体験をお届けします。
また、本作を含むサーチライト・ピクチャーズ代表作6作品の期間限定劇場公開が決定!11月22日(金)から、全国の映画館で順次上映予定となっています。
詳しくはこちら