10月29日(火)、第37回東京国際映画祭のサーチライト・ピクチャーズ設立30周年企画として、代表作6作品の内の1作『グランド・ブダペスト・ホテル』の記念上映とトークショーが実施されました!ゲストにお招きしたのは、コラムニストの山崎まどかさん。『グランド・ブダペスト・ホテル』とサーチライト・ピクチャーズへの想いを語っていただきました。
■『グランド・ブダペスト・ホテル』について
山崎さんは『グランド・ブダペスト・ホテル』を初めて観たとき「情報量がぎゅっと詰め込まれているので、かなり細かくメモを取って観たんです。一回観ただけでは追いつけないくらい。でも、だからこそ、何回も愛でることができる作品なんですよね。」と作品への想いを振り返っており「この作品が、第二次ウェス・アンダーソンの始まりだと思いました。これまでは、構図や色使いのこだわりでアメリカ的な風俗をモダンに見せていたけど、舞台をヨーロッパに移して、彼のレイヤーがかかったヨーロッパのノスタルジーを描いていると思んです。」と作品の魅力を分析。「それが世界に認められて大ヒットしたし、世界的に人気になったきっかけとなった作品ですよね。」と明かしました。
■サーチライト・ピクチャーズについて
設立30周年を迎えたサーチライト・ピクチャーズの一番のお気に入り作品は『ブルックリン』だそう。「原作も大好きで、主演にシアーシャが決まった時すごく嬉しかったんです。彼女の20代の代表作になっているし、原作ファンとしても大満足でした。シアーシャ・ローナンという女優の成長が観られて良かったです。」とお気に入りポイントをコメント。ウェス・アンダーソン監督の新作情報にも触れつつ、大盛況のトークショーを締めくくりました。
サーチライト・ピクチャーズでは、ジェシー・アイゼンバーグとキーラン・カルキンがW主演を務める珠玉のロードムービー『リアル・ペイン~心の旅~』を2025年1月31日(金)に公開するほか、ティモシー・シャラメが若き日のボブ・ディランを全身全霊で演じた『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』を2月28日(金)に公開予定。設立30周年を迎え、ますます勢いが加速するサーチライト・ピクチャーズは、今後も映画ファンの期待を裏切らない唯一無二の鑑賞体験をお届けします。
※記念上映におけるスケジュール・チケット購入などの詳細は第37回東京国際映画祭公式サイトでご確認ください。